樽脇園の農業LIFE

こんにちは。静岡県川根本町で30年無農薬で有機栽培茶を生産している2代目の樽脇靖明です。

 

5月2日は何の日だかご存知ですか??

 

2018年2月4日の立春から数えて88日目ということで、2018年の八十八夜です。

 

収穫しながら何となく口ずさんでしまいました。

 

茶摘(文部省唱歌) 

♪夏も近づく八十八夜 ♪野にも山にも若葉が茂る ♪あれに見えるは茶摘ぢやないか ♪あかねだすきに菅(すげ)の笠

♪日和つづきの今日此の頃を ♪心のどかに摘みつつ歌ふ ♪摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ ♪摘まにや日本の茶にならぬ

 

2018年もしっかり八十八夜のお茶摘みが出来ました。6月のマルシェにはお届けできるかと思います。

 

そもそも八十八夜に、なぜお茶摘みをするのかご存知ですか??

"八十八夜の別れ霜"という言葉があります。大辞林によると、"八十八夜の頃に降りる霜。このあとには霜はないといわれる。忘れ霜。別れ霜。"という意味だそうです。

 

要するに、八十八夜の頃から霜が降らなくなり安定した気候になります。自然界では、新しい生命が本格的に活動し始めます。霜などの冷害も減ることから、農家の稲の種まきや茶摘みなどの農作業の目安とされていたそうです。霜が少なくなるこの頃が、樽脇園は標高が高い"山のお茶"ですが、新茶を摘むのに良いタイミングなんです。

 

そしてこんな言い伝えを聴いたことありませんか?

「八十八夜に摘んだお茶を飲むと、1年間無病息災で元気に過ごせる」

諸説ありますが、八十八夜に摘んだお茶は、栄養素が豊富で、脂肪燃焼効果や抗酸化作用が期待できるそうです。なぜなら、冬の寒い間にしっかりと養分を蓄え、春の訪れとともに出てきた新芽には、旨みのもとであるテアニン、苦みのもとであるカフェインという成分が豊富に含まれているからです。

 

ちなみに、"八十八"の漢字を組合わせると「米」となります。末広がりで縁起がよいので、米寿(八十八歳の祝い)からも伺えます。農家も「米」に結びつく八十八夜は一年の豊作を祈る大事な日とされてきました。

 

ぜひ、静岡県川根本町で育った樽脇園の"山のお茶"「八十八夜」をお楽しみください。

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